世界に先駆ける
河野製紙の技術

世界に先駆ける河野製紙の技術

世界で初めて保湿ティシュを発明河野製紙独自の開発

河野製紙は世界で初めて「保湿ティシュ」の開発に成功し、平成5年(1993年)に発売を始めました。その後、「保湿ティシュ」に関する特許も取得しました。保湿成分には、うるおい成分としてグリセリンとソルビット、なめらか成分として少量の油分と乳化剤が含まれています。含まれる成分は、食品や化粧品にも使われている安全性の高い成分です。

「高知県地場産業大賞」受賞

おかげさまで「保湿ティシュ」は平成5年(1993年)の発売以来、毎年増産を重ねています。これはひとえにこの紙の品質を認めてくださって、愛用してくださる方々のおかげです。そして、平成8年(1997年)には「第11回高知県地場産業大賞」に輝き、平成28年(2016年)に「高知県地場産業大賞 30周年記念賞」を受賞しました。これは高知県内で作り出された優秀な地場産品や地場産業振興に貢献のあった活動を顕彰する事業で、昭和61年度から毎年実施されている賞です。

「高知県地場産業大賞」受賞

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世界で初めて形状記憶エンボス(凸凹)を発明地元⾼知県の
協⼒を経て共同発明

ティシュペーパーやトイレットペーパーには吸⽔性と柔らかさが求められます。 エンボス加⼯は吸⽔性を⾼める技術です。紙に型押しして凹凸をつけることでシートの間に空間が形成され、吸⽔性が⾼くなります。 硬い紙にはきれいなエンボスが⼊りますが、柔らかさも必要なティシュペーパーやトイレットペーパーにはきれいなエンボスを⼊れる事は困難でした。 この問題を解決するために「形状記憶性細密エンボス形成技術」を開発しました。 エンボスをする前に紙を軽く湿らせて明瞭なエンボスを⼊れて、その後に乾かすことできれいな凸凹模様をつけることが出来ました。

エンボス形状の高記憶性

2010年に特許を取得

紙が柔らかく、形状の記憶性の良い細密なエンボスなので、しなやかで、柔らかく、復元性のあるエンボスです。 また、「形状記憶エンボス」は2010年に特許を取得しました。

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世界で初めて保湿不織布を発明プロジェクトチームの一員として

不織布とは繊維を織らないで、絡み合わせたシート状のもので、医療用や、家庭用、産業用に広く使用されています。 レーヨンやパルプを原料とした“スパンレース不織布*1”に保湿成分を加えることで、柔らかく、肌ざわりの良い「保湿不織布」になりました。これは、高知県のメーカーと紙産業技術センター、大学、そして当社が共同で開発し、「TOSATeX」として商標登録しました。「ふんわり・しっとり・なめらか・つよい」など紙と違う特性や触感を持っています。また、接着剤や防腐剤(パラベン)を配合していません。


*1 高圧水流で繊維を絡み合わせた不織布です。ソフトな風合を持っています。

2010年に特許を取得

現在、共同開発を行いました三昭紙業株式会社より、化粧用リメイクシートとして「トリップコスメ・リメークシートS」を販売しています。 また、当社も新商品の開発を進めています。 この技術は2010年に特許登録されました。

これからも「世界で初めて」を生み出し続けるために

とにかく日頃から社員同士のコミュニケーションを図っています。営業や開発など部署間を超えた連携をすることで、初めて「お客様に喜ばれるものをつくること」「品質を追求してこれまでにない製品を生むこと」ができると河野製紙は考えます。 もともと保湿ティシュは、弊社の四代目社長河野矩久が鼻炎に悩んでいることから開発されました。お客様が望み、それでいてこれまでにないものを生み出していく楽しさ、河野製紙はまた新しいことをやっているなと感心される快感。その意識を全社員が共にできることが、私たちの励みになり、パイオニアであり続けられることに繋がっています。